報告
第5回汎太平洋リハビリテーション会議に出席して(1975年11月2日~7日,於・シンガポール)
飯原 久弥
1
1日本障害者リハビリテーション協会
pp.420-421
発行日 1976年5月10日
Published Date 1976/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103554
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昨年11月2日から7日までシンガポールで開催された第5回汎太平洋リハビリテーション会議は開催地の同国からの参加者約200名を始めとして,わが国から全期間を通じては16名,またシンガポールの隣接のマレーシアから約30名,インドネシア約40名,オーストラリア約80名,タイ約20名,インド6名,バングラディシュ21名,ホンコン約70名,ニュージーランド3名,ブルネイ,フィジー,スリランカからそれぞれ1名ずつ,韓国9名,台湾4名というように太平洋をめぐる各諸国からの参加者に加えて,ヨーロッパからは西独,オーストリア,英国からそれぞれ2,3名,また中近東からはイラン,イスラエルから,また,アメリカからは5名,カナダから1名,ILOなどの国際機関から3名というように,それぞれ,教授,医師,教師,ソーシアル・ワーカー,リハビリテーション団体の運営に当る人々が参加した.そしてリハビリテーション医学,社会計画,リハビリテーシュン教育,職業リハビリテーションの4つの分科会に分かれるとともに,テーマを,肢体不自由,精神薄弱,言語・聴覚障害,視覚障害及び癪を客体とするリハビリテーションに再分化して,それぞれ各国の実情と今後の課題についてディスカッションするとともに交換を行なった.
この会議に,児童福祉団体の立場から出席した私の印象は,おおまかなものに過ぎないが,先進国と開発途上国ではそれぞれ事情を異にするとしても,民間団体と行政機関のそれぞれの機能の分担について,今少しディスカッションする時間の余裕があったらよかったということが1つと,コオジネーションすることが一層大切なことである,ということであった.
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