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編集後記
荻島 秀男
pp.694
発行日 1974年9月10日
Published Date 1974/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103207
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施設の特集であるが,巻頭言より考えさせられることばかりで,今月号は歴史,現況,将来像にわたりいろいろな形でとらえられている.飯田氏の実直なご感想で“ひとが開発した技術を学んで自分のものとすることは当事者よりも工夫と努力が必要である”という言と,“日本には自主技術がほとんど生まれない”という点はリハビリテーションの分野で,今後苦労と努力を重ねる必要性を促しておられる.
神奈川のリハビリテーションの流れに関する紹介はわが国における地方自治体のわくの中での可能性を追った例であり,問題は今後,建物をいかに患者の福祉に有効に活用出来るかを問う基礎として,リハビリテーションに関連する職種の教育・養成に各々の地方行政がどの程度真剣にとり組むかであろう.
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