ひと
昭和48年度「高木賞」を受賞された福島整肢療護園長 大河内一郎(おおこうち・いちろう)先生
小池 文英
1
1整肢療護園
pp.162
発行日 1974年2月10日
Published Date 1974/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103102
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大河内博士は戦後まもない時期(昭和27年)に肢体不自由児施設を創設された.当時はまだ療育とかリハビリテーションという問題についての理解や関心がほとんど全くない時代であったが,福島という僻遠の地において,何人の力も借りずにこの施設を創設された意欲・熱意には誠に頭の下る思いがする.
博士はその後まもなく,重度の脳性麻痺児を収容するための“グリーン・ハウス”と称するユニットを施設内に設けられたが,これは地域社会の切実な要請に応えるためにとった措置であって,その後につづいて厚生省が規定した“重度棟”の先駆をなすこととなった.
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