書評
佛淵孝夫,野村一俊,千田治道 編「整形外科のクリティカルパス」
井上 一
1
1岡山大・整形外科学
pp.969
発行日 2003年10月10日
Published Date 2003/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102715
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クリティカルパスは導入しやすい整形外科の診療から
整形外科診療,殊に手術的治療においては,クリティカルパスがもっとも導入しやすいと言われる.また,大学病院を中心とした特定機能病院における包括評価支払い制度(DPC)はこの春から始まっており,医療の効率化のためには,こうした手段の活用なしにはなし得ないと言われる.クリティカルパスの活用には,なお問題点を含んでいるとはいえ,絶えず現場を中心に改変し,より良いツールとして育てあげていく努力も問われている.
本書の編者である佛淵,野村,千田の三氏は整形外科医療の現場でもっとも早く,また多くの臨床例からパスを実践し,十分にその意義と展望を熟知しておられる方々であるので,本書の解説によって個々の現場でその利点を運用していっていただきたい.
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