Japanese
English
研究と報告
自家末梢血幹細胞移植患者の体力とQOL変化
A physical strength and QOL change in patients undergoing autologous peripheral blood stem cell transplantation.
武清 孝弘
1
,
宇都宮 與
2
,
村山 芳博
1
,
内田 綾子
1
,
中野 伸亮
2,3
,
竹内 昇吾
2
,
高塚 祥芝
2
,
三石 敬之
1
,
堂園 浩一朗
1
Takahiro Takekiyo
1
,
Atae Utsunomiya
2
,
Yoshihiro Murayama
1
,
Ayako Uchida
1
,
Nobuaki Nakano
2,3
,
Shogo Takeuchi
2
,
Yoshifusa Takatsuka
2
,
Takayuki Mitsuishi
1
,
Koichiro Dozono
1
1慈愛会今村病院分院リハビリテーション科
2慈愛会今村病院分院血液内科
3国家公務員共済組合連合会虎の門病院血液内科
1Department of Rehabilitation Medicine, Imamura Bun-in Hospital
2Department of Hematology, Imamura Bun-in Hospital
3Department of Hematology, Federation of National Public Service Personnel Mutual Aid Associations Toranomon Hospital
キーワード:
自家末梢血幹細胞移植
,
QOL
,
運動療法
Keyword:
自家末梢血幹細胞移植
,
QOL
,
運動療法
pp.563-568
発行日 2011年6月10日
Published Date 2011/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102099
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要旨:〔目的〕自家末梢血幹細胞移植(自家移植)を受けた患者の移植前後の体力とQOL変化について検討した.〔対象・方法〕対象は,当院で自家移植を受けた患者のうち,体力評価が行えた17例(移植18回)とした.体力評価は握力,6分間歩行距離(6MD)を,QOL評価はSF-36を用いた.評価は移植前と生着後に行い,移植前後での握力,6MD,SF-36の変化,ならびに握力・6MDとSF-36との関連性について検討した.〔結果〕QOLはSF-36にて8項目中4項目で有意に低下したが,握力,6MDなどの体力は,運動療法の継続により移植後維持されていた.体力変化とQOLとの関係では,握力,6MDともに身体機能,全体的健康感の項目で弱いながらも正の相関関係を認め,体力維持とQOL維持とに関連性を示した.〔結語〕自家移植患者においては,移植後の体力維持とQOL維持とに関連があり,移植前から運動療法を継続することで,体力とQOL維持の一助になることが示唆された.
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