特集 骨髄腫と類縁疾患―全身をみわたす診断・治療
骨髄腫に対する治療薬・治療法の特徴
自家造血幹細胞移植
山本 豪
1
1虎の門病院 血液内科
キーワード:
骨髄腫
,
自家造血幹細胞移植
,
前処置
Keyword:
骨髄腫
,
自家造血幹細胞移植
,
前処置
pp.755-757
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_755
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Summary
▪骨髄腫の初回治療として,導入療法後に自家造血幹細胞移植を行うことが標準的な治療である.
▪おおむね70歳以下で主要臓器に障害がない場合に自家造血幹細胞移植の適応となる.
▪各種新規治療薬の登場により,自家造血幹細胞移植の初回治療における必要性の再検討がされているが,現時点では新規治療薬時代においてもなお,自家造血幹細胞移植は初回治療に有用とされている.
▪再発・難治例においても,自家造血幹細胞移植が適応となる場合がある.
▪新規治療薬・治療方法が開発されており,今後,自家造血幹細胞移植の位置づけの変化が予想される.
© Nankodo Co., Ltd., 2022