今月の主題 骨髄移植
移植造血幹細胞の評価
移植片中の混入腫瘍細胞の検査
宮本 敏浩
1
,
原田 実根
2
Toshihiro MIYAMOTO
1
,
Mine HARADA
2
1九州大学医学部第一内科
2岡山大学医学部第二内科
キーワード:
自家骨髄移植
,
自家末梢血幹細胞移植
,
微少残存病変
Keyword:
自家骨髄移植
,
自家末梢血幹細胞移植
,
微少残存病変
pp.299-304
発行日 1995年3月15日
Published Date 1995/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902402
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自家骨髄移植および末梢血幹細胞移植においては移植後再発が最も重要な問題である.移植片中の微少残存病変(MRD)の混入が移植後の再発に関与する可能性が考えられ,検出感度がきわめて鋭敏なPCR法がMRDの検出に頻用されている.しかしながら,移植片中のMRDが移植後の再発にどの程度関与しているかは十分明らかにされておらず,今後はgene mark-ing study, purgingによるrandomized trial,および再輸注されるMRDの定量的評価など,MRDと移植後再発との関連を検討することが重要と考えられる.
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