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研究と報告
勤労者の作業機能障害の実態調査―「作業に関する自己評価」改訂版(OSA Ⅱ)を用いて
Examination of occupational dysfunction in workers: using Occupational Self Assessment version2(OSA Ⅱ).
秋山 絵里
1
,
京極 真
2
Eri Akiyama
1
,
Makoto Kyougoku
2
1大泉病院デイケア科
2吉備国際大学大学院保健科学研究科
1Oizumi Hospital Day-care Center
2Graduate School of Health Science, Kibi International University
キーワード:
作業機能障害
,
「作業に関する自己評価」改訂版
,
勤労者
,
産業作業療法
,
産業保健
Keyword:
作業機能障害
,
「作業に関する自己評価」改訂版
,
勤労者
,
産業作業療法
,
産業保健
pp.373-379
発行日 2010年4月10日
Published Date 2010/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101751
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要旨:一般企業で働く健常者を対象に,「作業に関する自己評価」改訂版(OSA Ⅱ)を用いて作業機能障害の実態を調査した.作業機能障害の程度を示す「作業有能性」尺度では,30%以上の人が「問題がある」と答えており,勤労者が非常に高い割合で作業機能障害を経験していることが確認された.また,価値をおく作業機能の諸側面を示す「作業同一性」尺度では,90%以上の人が「大事である」と答えたことから,9割以上の人が適応的な作業機能状態を望んでいることが示唆された.作業機能障害を改善するには,作業機能に影響するさまざまな問題に着目し,コントロールできる作業療法が必要である.そのため,作業機能障害の専門知識をもつ作業療法士が企業に入り,作業機能障害,あるいは作業機能障害の疑いがある人に対して作業療法を提供する必要性があると考えられた.
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