Japanese
English
調査
保存的療法を継続中の女性変形性股関節症患者のQOLに関する調査研究
Quality of life(QOL)of the patients with hip osteoarthritis continuing conservative treatment.
地神 裕史
1
,
池田 誠
2
Hirofumi Jigami
1
,
Makoto Ikeda
2
1新潟医療福祉大学医療技術学部理学療法学科
2首都大学東京健康福祉学部理学療法学科
1Department of Physical Therapy, School of Health Sciences, Niigata University of Health and Welfare
2Department of Physical Therapy, Faculty of Health Sciences, Tokyo Metropolitan University
キーワード:
変形性股関節症
,
保存的療法
,
QOL
,
SF-36
,
アンケート調査
Keyword:
変形性股関節症
,
保存的療法
,
QOL
,
SF-36
,
アンケート調査
pp.895-900
発行日 2008年9月10日
Published Date 2008/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101338
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要旨:〔目的〕保存的療法継続中の変形性股関節症(変股症)患者のQOLを調査し,運動療法や医師,理学療法士(PT)の指導経験の有無がQOLに与える影響を明らかにすることを目的とした.〔対象〕保存的療法を継続している女性変股症患者83名であった.〔方法〕SF-36とアンケートによる調査を行い,統計学的に解析した.〔結果〕ロジスティック回帰分析から,身体的健康度(PCS)に影響を与える因子に「病期」,「運動療法の有無」,精神的健康度(MCS)に影響を与える因子に「運動療法の有無」,「医師やPTからの指導経験の有無」が抽出された.〔結語〕変股症に対する保存的療法の効果や限界に関する研究は,画像所見や身体機能を評価しているものが多く,身体的・精神的QOLも含めて手術の適応や時期を報告している研究は非常に少ない.今回,保存的療法を継続している変股症患者のQOLの維持・向上には,運動療法の継続や医師,PTの関わりが重要であることが示された.
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