Japanese
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研究と報告
糖尿病性下腿切断に対するリハビリテーション・プロトコール―コンプレッション法による断端管理と訓練用下腿義足
Rehabilitation protocol for diabetic transtibial amputation: stump management by compression method and early modified TSB temporal prosthesis prescription.
佐鹿 博信
1
,
高橋 素彦
2
,
菊地 尚久
1
Hironobu Sashika
1
,
Motohiko Takahashi
2
,
Naohisa Kikuchi
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センターリハビリテーション科
2横浜市立脳血管医療センターリハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Yokohama City University, School of Medicine
2Department of Rehabilitation Medicine, Yokohama Stroke Medical Center
キーワード:
糖尿病性下腿切断
,
断端管理法
,
シリコーンライナー
,
訓練用下腿義足
,
義肢装着訓練
Keyword:
糖尿病性下腿切断
,
断端管理法
,
シリコーンライナー
,
訓練用下腿義足
,
義肢装着訓練
pp.65-73
発行日 2008年1月10日
Published Date 2008/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101161
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要旨:糖尿病性下腿切断の連続症例(2005年1月から18か月間:13例15肢)のうち,9例10肢に対してコンプレッション法の下腿切断リハビリテーション・プロトコールを実施した.切断術からコンプレッション法開始まで平均11.2日(3~21日),切断術から訓練用下腿義足(修正TSB)まで平均16.7日(13~23日),切断術から退院まで平均43.6日(30~67日)であった.退院時に訓練用下腿義足で歩行自立7例8肢・介助歩行1例・車いす1例,自宅退院5例・転院4例であった.遠位部腫脹の著しい断端に対して,後方開き調節式修正TSBソケットやピーライト挿入の修正TSBソケットとした.荷重時のソケット内圧をELFシステム(R)を用いて評価した.断端遠位部前面と膝蓋腱部に軽度の圧集中を認めたが許容範囲内であった.断端退縮により訓練用下腿義足ソケットに緩みが生じるので,注意深い断端評価とソケット修正が必要であった.
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