Japanese
English
特集 生活習慣病と運動療法
心臓リハビリテーション
Cardiac rehabilitation.
伊東 春樹
1
Haruki Itoh
1
1心臓血管研究所附属病院
1The Gardiovascular Institute Hospital
キーワード:
心臓リハビリテーション
,
運動療法
Keyword:
心臓リハビリテーション
,
運動療法
pp.619-625
発行日 2003年7月10日
Published Date 2003/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100794
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
1930年代,心筋梗塞症は8週間に及ぶ長期臥床が必要と考えられており,そのためのdeconditioning(脱調節状態)から回復させるため,必然的に生まれてきたのが心臓リハビリテーションである.したがって,その根底にあるのは心臓自体よりも血管・骨格筋などの末梢機能の回復により早期社会復帰を促すもので,心機能自体を改善したり,生命予後に介入することではなかった.しかし最近では,神経体液性因子や最高酸素摂取量に代表される運動耐容能が,心疾患患者の生命予後を規定する因子として脚光を浴びており,これらを心臓リハビリテーションが改善することから,循環器疾患の治療法の一つとして見直されつつある.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.