Japanese
English
特集 認知症のリハビリテーション
疫学
Epidemiology of dementia.
浦上 克哉
1
,
涌谷 陽介
2
,
和田 健二
2
,
中島 健二
2
Katsuya Urakami
1
,
Yosuke Wakutani
2
,
Kenji Wada
2
,
Kenji Nakashima
2
1鳥取大学医学部保健学科・生体制御学講座・環境保健学分野
2鳥取大学医学部付属脳幹性疾患研究施設・脳神経内科部門
1Section of Environment and Health Science, Department of Biological Regulation, Faculty of Medicine, Tottori University
2Department of Neurology, Institute of Neurological Sciences, Faculty of Medicine, Tottori University
キーワード:
危険因子
,
両親の出世時年齢
,
遺伝子多型
,
エストロゲンレセプター
Keyword:
危険因子
,
両親の出世時年齢
,
遺伝子多型
,
エストロゲンレセプター
pp.213-217
発行日 2006年3月10日
Published Date 2006/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100259
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
これまで薬物治療のなかったアルツハイマー型認知症(AD)にも塩酸ドネペジル(商品名;アリセプト)が本邦でも発売され,認知症も治療の時代に入ってきた.現在,塩酸ドネペジルの有効性に関する報告が多くなされてきている1-3).また,原因究明へのアプローチとして,近年,分子生物学的手法の進歩により遺伝子レベルの重要な知見が得られ,根本的治療が可能となりうるような薬剤の開発が試みられている.
一方疫学調査は,病気の実態を把握し,発症要因を探るのに有用な方法である.本稿では,認知症に関する疫学研究について概説する.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.