Japanese
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報告
小学生の軟式野球選手におけるFunctional Movement Screenと過去の肘・肩痛との関連
Relationship between Functional Movement Screening and past elbow and shoulder pain in elementary school baseball players
大山 祐輝
1
,
海津 陽一
2
,
本間 佑介
1
Yuki OHYAMA
1
,
Yoichi KAIZU
2
,
Yusuke HONMA
1
1日高リハビリテーション病院
2日高病院
キーワード:
Functional Movement Screen
,
野球選手
,
障害予防
Keyword:
Functional Movement Screen
,
野球選手
,
障害予防
pp.729-733
発行日 2023年6月15日
Published Date 2023/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203099
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要旨 【目的】少年野球選手の多くはシーズン中に肩や肘の痛みを経験しており,早期からの障害予防に対する対策を実践していく必要がある.本研究では,小学生の野球選手におけるFunctional Movement Screen(FMS)と上肢障害との関連性を明らかにすることを目的とした.【方法】小学生364名の軟式少年野球選手(平均年齢10.5±0.5歳)に対して,横断的にFMSを測定した.過去の肩・肘痛の有無を従属変数,FMSの合計点,各項目の得点を独立変数とし,ロジスティック回帰分析を用いてオッズ比と95%信頼区間を算出した.【結果】FMSのなかでshoulder mobility(SM)が過去の肩痛(オッズ比:2.08,95%信頼区間:1.292-3.337)の独立した関連因子であった.【結論】SMは過去の肩痛との関連を示した.SMをスクリーニング検査として導入することにより,過去の肩痛を有した選手を推定することが可能である.今後は縦断研究によって,SMが小学生の野球選手において肩の障害を予測できるかを明らかにしていくことが重要である.
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