Close-up ウィメンズヘルス 産前産後
産後女性への理学療法アプローチ
平元 奈津子
1
Natsuko HIRAMOTO
1
1広島国際大学総合リハビリテーション学部
キーワード:
産後
,
身体症状
,
育児動作
Keyword:
産後
,
身体症状
,
育児動作
pp.459-463
発行日 2022年4月15日
Published Date 2022/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202641
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産後の女性は妊娠・出産・育児による身体機能・体力の低下,極度の疲労などが生じやすく,身体症状の発症や悪化の可能性がある.しかし,育児だけではなく家事なども担うことで,十分な身体の回復が得にくく,また育児休暇中の女性は職場復帰後に今の身体状態で仕事が行えるか,不安を抱えていることが多い.
第1子出生時の日本人女性の平均年齢は,1980年では26.4歳,2011年に30.1歳,2020年に30.7歳1)であり,40歳以上の第1子出産は35.2%である1).このことから,35歳以上の高齢出産が増え,第1子または第2子出産後に数年で閉経(平均年齢約50歳)や更年期を迎えることとなり,妊娠・出産によるホルモン動態の大きな変化だけでなく,加齢や更年期による女性ホルモン分泌の低下も加わり,産後の身体機能や身体症状に影響を及ぼすことが考えられる.
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