臨床のコツ・私の裏ワザ
足部アーチのエクササイズのコツ—クラシックバレエダンサーの一例
矢部 信明
1
1ほっとリハビリシステムズ
pp.1374-1375
発行日 2021年12月15日
Published Date 2021/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202523
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
機能的な足部アーチを維持する,あるいは形成していくことは,臨床において多々必要となる.
今回,クラシックバレエダンサーのアキレス腱断裂後の理学療法を経験した.バレエに不可欠な足部アーチをつくるためには,後脛骨筋,長母趾屈筋,長腓骨筋,短腓骨筋などの筋力トレーニングが必須である.特に後脛骨筋,前脛骨筋,長腓骨筋,短腓骨筋の同時収縮を行う.図1はメディシンボール(1kg)を両足底部で把持している.図2は両足趾で把持しており,長母趾屈筋,長趾屈筋,足底内在筋を収縮することで,足部アーチを安定させる効果があると考える.足の内在筋は,動的なアーチ,推進力の維持や,足の微調整のためにも重要である1).それぞれ30秒を1〜3セット実施した.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.