Japanese
English
原著
保存療法中の変形性膝関節症患者を対象とした観察に基づく歩行異常性評価の構築に向けた研究—評価の項目特性,因子妥当性,併存的妥当性および検者間信頼性
Research for construction of gait abnormality evaluation based on observation in patients with knee osteoarthritis: item characteristics, factor validity, concurrent validity and inter-rater reliability
山科 俊輔
1,2
,
原田 和宏
2,3
,
玉利 光太郎
4
,
田中 亮
5
,
山田 英司
6
,
森山 英樹
7
,
阿南 雅也
8
,
京極 真
2,3
,
河村 顕治
2,3
Shunsuke YAMASHINA
1,2
,
Kazuhiro HARADA
2,3
,
Kotaro TAMARI
4
,
Ryo TANAKA
5
,
Eiji YAMADA
6
,
Hideki MORIYAMA
7
,
Masaya ANAN
8
,
Makoto KYOGOKU
2,3
,
Kenji KAWAMURA
2,3
1医療法人平病院リハビリテーション部
2吉備国際大学保健福祉研究所
3吉備国際大学大学院保健科学研究科
4帝京平成大学健康メディカル学部
5広島大学大学院人間社会科学研究科
6岡山医療専門職大学健康科学部
7神戸大学生命・医学系保健学域
8大分大学福祉健康科学部
キーワード:
変形性膝関節症
,
歩行異常性
,
信頼性
,
妥当性
Keyword:
変形性膝関節症
,
歩行異常性
,
信頼性
,
妥当性
pp.922-930
発行日 2021年8月15日
Published Date 2021/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202407
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要旨 【目的】変形性膝関節症(knee osteoarthritis:膝OA)患者に対して,観察に基づく歩行異常性評価の項目特性,因子妥当性,併存妥当性および検者間信頼性を検討することを目的とした.【方法】対象は膝OA者とした.項目特性の検討は項目反応理論による識別力・難度を用いた.因子妥当性は,探索的因子分析を行った.併存的妥当性は膝OAの徴候である膝関節可動域などの10変数との関連性を相関分析にて検討した.検者間信頼性は3名の検者間の評定順位の一致度を求めた.【結果】識別力・難度はすべての項目で基準を満たした.因子妥当性では7項目1因子モデルを得た.また,併存的妥当性の検討は9つの身体機能で中程度以上の相関を有した.検者間信頼性は7項中5項目で基準値を満たした.【結論】本研究は,定性的に評価されている観察に基づく歩行異常性評価を定量化し得た.
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