連載 私のターニングポイント・第20回
受動的な自分から能動的な自分へ
田多井 陽平
1
1脳梗塞リハビリステーション鈴鹿
pp.921
発行日 2021年8月15日
Published Date 2021/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202406
- 有料閲覧
- 文献概要
読者のみなさんもそうであると思うが,私にも人生のターニングポイントがいくつか存在する.回復期の有名な病院で働き多くの経験ができたこと,両親を看取ったこと,妻と結婚し子供たちに出会えたこと,などなどである.そのどれもが「私の人生にとってのターニングポイント」であるのだが,テーマである「理学療法士人生におけるターニングポイント」とするのならば,『三重県に来たこと』となる.
私は元来,目立ちたがり屋の恥ずかしがり屋で飽き性だけど凝り性という天邪鬼な性格で,人前に立ちたいのに,立つと緊張で頭が真っ白になり声が出にくくなるのがコンプレックスだった.そして凝り性なときはよいが,飽き性だから肝心なところで諦めてしまう.継続性がない.幼少期から大人までやっていたサッカーでもそうだった.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.