卒業論文のひろば
ダブルケアの支援につなげるための意識調査—食事介助に着目した検討
山田 彩
1
,
渡邉 麻由
1
,
村山 明彦
1
1群馬医療福祉大学リハビリテーション学部理学療法専攻
pp.115-117
発行日 2021年1月15日
Published Date 2021/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202191
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要旨 近年,晩産化・少子化・高齢化が同時進行し,子育てと親の介護を同時期に行う状態(以下,ダブルケア)の増加が社会問題となっている.しかし,同分野の先行研究は非常に少ない.本研究の目的は,ダブルケアを行う人たちへの支援につなげるための実践への示唆を得ることである.子育て経験の有無にかかわらず特別養護老人ホームに勤務する看護・介護職員を対象とし,独自に作成した質問紙を用いた調査を行った.その結果,育児の経験がある者からは,育児と介護の相互作用を肯定するような回答が得られた.また,育児の経験がなくとも,認知症介護の経験があることで,育児と介護の相互作用を肯定するような見解につながる可能性が示唆された.
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