連載 Relay Message・第12回【最終回】
“寄り添う”
秋吉 哉花
1
1千葉メディカルセンターリハビリテーション部
pp.1472
発行日 2020年12月15日
Published Date 2020/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202155
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私は学生時代に部活動での怪我を繰り返しており,自分の最大限のパフォーマンスができず,十分に練習できないもどかしさを経験していました.怪我をするうちに,自分でどうにか治せないか,怪我をしないような身体づくりはできないかということに興味が湧くようになりました.高校生のころ,自分のようにスポーツによって怪我をしたり,また病気で苦しんだりする人を手助けできる仕事はないかと探したところ,理学療法士の仕事をみつけ,めざすようになりました.
理学療法士になって,患者さんの笑顔がみられる瞬間に一番やりがいを感じます.たとえ小さな変化でも,少しずつよくなりできることが増えていく,そのような瞬間に立ち会い,一緒に喜ぶことのできるこの環境にいられることをとても幸せに感じます.先日,自分の担当する患者さんが,怪我を乗り越えてまた楽しくスポーツをしている姿を見て,本当に嬉しく思い,感慨深い気持ちになりました.
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