連載 花凪の人々─なりたい自分になる介護・8
季節と人に寄り添って
木村 美和子
1
1NPO法人在宅生活支援サービスホーム花凪
pp.150-151
発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100088
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どこに行くにもみんな一緒
「花凪は,季節に寄り添って生きていこう」と,活動を立ち上げた当初に夫と話していた通りに,3月3日には桜餅とうぐいす餅を作って桃の節句を楽しみ,4月の下旬に桜が咲きはじめると,夜は北海道神宮の夜桜を鑑賞しに行き,昼はのり巻といなり寿司を持って観桜会。どこに行くにもみんな一緒。体調の悪い下宿人が出ると家族の誰かが看病のために残らなければならないので,「皆さん元気でいてくださいよ。頼みますよ」
と毎日のように下宿人たちに言いながら,祈るように当日を待ちます。
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