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スーパーシティとデジタル理学療法
渡部 大地
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1公益社団法人日本理学療法士協会
pp.1309
発行日 2020年11月15日
Published Date 2020/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202110
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スマートシティとスーパーシティ
「スマートシティ」は,「都市の抱える諸課題に対して,ICTなどの新技術を活用しつつマネジメントが行われ,全体最適化が図られる持続可能な都市または地区」などと表現される.国外では,すでにさまざまな都市で開発競争が行われてきた.
本邦では政府が2030年ごろの実装を目指して,「様々なデータを分野横断的に収集・整理し提供する『データ連携基盤』を軸に,地域住民等に様々なサービスを提供し,住民福祉・利便向上を図る都市」,つまり「まるごと未来都市」を創り出す「スーパーシティ構想」を掲げている.スーパーシティは,スマートシティと異なり,複数分野で横断的でおのおのが相乗効果を生むこと,住民合意が前提条件であることなどの特徴がある,規制改革を伴った日本独自の全体最適先行型プロジェクトとされている.国会では「国家戦略特別区域法の一部を改正する法律(スーパーシティ法)」が2020年5月に可決され,国内でのスーパーシティの動きが活発になってきている.
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