特集 全体像を把握する
統合と解釈のプロセス
西守 隆
1
,
上杉 雅之
2
,
大野 直紀
3
Takashi Nishimori
1
1関西医療学園専門学校理学療法学科
2神戸国際大学リハビリテーション学部
3りんくう総合医療センターリハビリテーション科
キーワード:
統合と解釈
,
理学療法評価
,
動作分析
Keyword:
統合と解釈
,
理学療法評価
,
動作分析
pp.449-458
発行日 2019年5月15日
Published Date 2019/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201537
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統合と解釈とは
統合と解釈は,個人が有する活動制限の原因となっている機能障害を同定するまでの臨床意思決定過程(clinical decision making)である.したがって,個人の活動制限を把握するための情報収集や医療面接(問診)の段階から,主訴や現病歴の内容を整理し,活動制限の改善に必要な基本動作能力や機能的制限を選定し,その動作障害の原因となる機能障害を検査結果で数量化し,「活動制限と機能障害の関連性」を導くものである1).
本稿では情報収集から始まる一連の統合と解釈までのつながりを,症例を提示して解説する.
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