1ページ講座 障がい者スポーツ
車いすテニス
蛯江 共生
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1医療法人社飛翔会寛田クリニック
pp.790
発行日 2017年9月15日
Published Date 2017/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200977
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車いすテニスは1970年代中ごろに米国で始まった.パイオニアの1人であるブラッド・パークスは事故により車いすユーザーとなり,リハビリテーション中に車いすでのテニスを知る.自身でも始めたところ,車いすテニスはレクリエーション活動を通じて治療になると同時に,非常に楽しいスポーツであることに気づき普及を始めた.その数年後には全米規模の大会が開催された.
現在,車いすテニスはレクリエーションからプロスポーツにまで発展している.世界では1998年,国際車いすテニス連盟(International Wheelchair Tennis Federation:IWTF)が国際テニス連盟(International Tennis Federation:ITF)に統合され,ITF車いすテニス委員会の諮問機関として国際車いすテニス協会(International Wheelchair Tennis Association:IWTA)が発足した.日本では1983年に普及が始まり,1991年に現在の日本車いすテニス協会(Japan Wheelchair Tennis Association:JWTA)が設立された.JWTAはアジア地区担当としてITF,IWTAと連携し,普及などの国際活動への協力や,国内では全国大会の調整,ランキングの管理,普及活動,技術強化,国際大会への選手団派遣などを行っている.2014年には男女のシングルス世界ランキング1位を日本人選手が獲得したほか,近年日本は各クラスともに世界の強豪国の一角を成している.
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