甃のうへ・第44回
折り合いをつける
佐藤 史子
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター地域リハビリテーション部地域支援課
pp.150
発行日 2017年2月15日
Published Date 2017/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200794
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私には忘れられない言葉があります.「理学療法士になりたい!」と言ったときに,高校の恩師からいただいた言葉です.「一生懸命だけでは続けられない仕事だと思いますよ.相手のことも自分のことも大切にしないとね」.
理学療法士として勤めて20年が経ち,今好きな言葉は「折り合いをつける」です.私の職場では,地域で生活している生活障害を有する方に対して支援を行う事業をしています.いろいろな価値観と生活の形がありますが,入職当時の私には,そのことが実感としてわかっていなかったように思います.
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