特集 地域包括ケア病棟
都市部における地域包括ケア病棟
小磯 寛
1
,
菊池 謙一
1
,
宮﨑 亜希子
1
,
泉 圭之介
1
,
尾身 諭
1
,
髙橋 忠志
1
,
栗田 慎也
1
,
尾花 正義
1
Hiroshi Koiso
1
1公益財団東京都保健医療公社荏原病院リハビリテーション科
キーワード:
地域包括ケア病棟
,
専従理学療法士
,
地域ニーズ
,
都市部
Keyword:
地域包括ケア病棟
,
専従理学療法士
,
地域ニーズ
,
都市部
pp.1093-1101
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200732
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はじめに
2014年度の診療報酬改定で新設された地域包括ケア病棟入院料は,2015年9月までに1,291病院が届け出ており,47都道府県すべてに地域包括ケア病棟が存在する1).厚生労働省は地域包括ケア病棟のイメージとして,① 急性期からの受け入れ,② 在宅・生活復帰支援,③ 緊急時の受け入れを掲げており2),各地で地域の実情に応じた運営がなされている.
本稿は「都市部における地域包括ケア病棟」がテーマだが,同じ東京都でも区部と市町村部では大きく事情が異なり,また23区内でも北部と南部で違いがあり,さらには荏原病院(以下,当院)の位置する大田区内でも羽田空港のある羽田・糀谷エリアと品川・目黒・世田谷に近い田園調布エリアでは大きく環境が異なる.そのような状況から,当院が都市部の地域包括ケア病棟を代表するわけではなく,あくまで都市部に位置する一施設の例であることを前提として,周辺地域の特徴と合わせ当院の取り組みを紹介する.なお,地域包括ケア病棟の施設基準や全国的な動向など概要については,他稿を参照されたい.
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