特集 関節リウマチの最新治療と理学療法
関節リウマチに対する整形外科的治療の最新知見
仲村 一郎
1
,
竹中 みずほ
2
,
竹中 弘行
2
Ichirou Nakamura
1
1湯河原厚生年金病院リウマチ科
2湯河原厚生年金病院リハビリテーション室
pp.191-199
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106219
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関節リウマチにおける手術療法の基本的考え方
リウマチ手術の対象となる部位は上肢・下肢・脊椎の3つ,リウマチに対する手術術式も関節固定術,人工関節手術,関節形成・滑膜切除術の3つである.つまりリウマチ手術は決して複雑なものではなく,「3つの部位に3つの選択肢」という極めて単純な図式にまとめることができる(表1).
関節固定術とは関節の動きを犠牲にして痛みをとりかつ支持性を得る手術である.ひとたび関節(骨)癒合が得られればその効果は生涯持続し,再手術の必要がないという利点もある.短所は骨癒合まで期間を要すること(約10週間)である.
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