入門講座 関連領域の基礎知識・6
眼科領域
後藤 晋
1
Goto Shin
1
1帝京大学医学部眼科学教室
pp.427-432
発行日 2002年6月15日
Published Date 2002/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106055
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高齢になるほど目の病気は多くなり,視力低下,視野異常といった様々な視覚障害が現れる.老眼になると,目の調節力が衰えてきて焦点を合わせにくくなり,目がかすむ,新聞の字が見づらいなどの症状を訴える.しかしながら,これは老化現象の一つであり,目の病気ではない.
本稿では,最初に眼の基本的な構造と主な働きを説明し,視覚障害の特性について概説する.次いで,加齢に伴って発症する代表的な眼疾患を採り上げ,各々の病態とそれらがもたらす視覚障害について略述する.最後に,視覚障害者リハビリテーションに関し,身体障害者手帳と視覚補装具についても簡単に紹介する.
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