特集 低出生体重児の理学療法
General movementsによる低出生体重児の観察評価
坪倉 ひふみ
1
,
中野 尚子
1
,
小西 行郎
1
Tubokura Hihumi
1
1東京女子医科大学乳児行動発達学
pp.405-410
発行日 2002年6月15日
Published Date 2002/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106052
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かつて小児神経学においては,ヒトの行動の発現は新生児に始まるとされ,その中心は原始反射であった.しかし1960年頃より臨床医学の中に超音波が導入され,胎動を直接観察することが可能となり,胎動に関する研究が本格化した.発達神経学の立場から胎動について研究したのがPrechtlである.また新生児・未熟児医療の進歩によって超・極低出生体重児の救命が可能となり,その神経学的予後を早期に診断し介入していく必要性が高まってきた.本稿では,Prechtlの研究やわれわれが得た知見をもとに未熟児・新生児の自発運動とりわけgeneral movementsの変化とその臨床的意義について述べる.
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