とびら
“Doing”だけでなく“Being”にも
斎藤 功
1
1羽後町立羽後病院リハビリテーション科
pp.603
発行日 2001年9月15日
Published Date 2001/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105868
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理学療法士になって15年が過ぎた.しかし,自分はまだ“ヒヨッコ”の域を出てはないと感じている.未だに自分のライフワークとして一番関心のあるものは何なのか,何を目指すべきなのかが実感として湧いてこない.昨今よく目にするキーワードとしてアイデンティティーやジェネラリスト,スペシャリストなどがある.理学療法士は何ができるのか,社会に対して何をしていくべきなのか,私にはテーマが大きすぎて考えもつかない.ましてや田舎の一般病院に勤務する私にとって,スペシャリストは程遠く,ジェネラリストと呼べるほど色々なことも知らず,経験できるものにも制限がつきまとうと感じている.
私は仕事で気になる分野は一応はかじってみる.そして,自分なりに理解するまで没頭する.没頭しているときはいつでも楽しくなって,次から次へと興味が湧いてくる.しかし,私の最大の欠点が熱しやすく冷めやすいという性格であるため長続きはせず,最終的には自分のものにはならずに何事も中途半端で終わってしまっている.
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