特集 福祉機器の適用基準
トイレ関連福祉機器の適用基準
藤井 智
1
,
渡邉 慎一
1
Fujii Satoshi
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター地域サービス室
pp.484-491
発行日 2000年7月15日
Published Date 2000/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105583
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1.はじめに
排泄は人として必要不可欠な行為で,他の身の回り動作と比較しても実施頻度が高いため,介護負担の大きい行為である.排泄機能障害や運動機能障害によりトイレでの排泄が困難になり,やむを得ずおむつやポータブルトイレを利用していることも多いが,適切な福祉機器の利用や環境整備によってトイレでの排泄が可能になることも少なくない1).
本稿では,我々の在宅サービスの経験をもとに,便器へのアプローチ,便器での座位姿勢,排泄後の清拭などの場面で活用される福祉機器とその適用について,トイレ以外での排泄方法や一般の設備機器も一部含めて記述する.なお,カテーテルやストマ用品,おむつなどについては他書を参照されたい.
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