あんてな
理学療法士と障害者スポーツ
奥田 邦晴
1
1大阪府立看護大学医療技術短期大学部
pp.584-585
発行日 1999年8月15日
Published Date 1999/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105370
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我が国における障害者スポーツは,元来リハビリテーションの一環として健康増進や体力向上,廃用症候群の予防そして積極的な社会参加等を目的として行われてきた.しかし最近では,本スポーツを一般のスポーツと同様,競技スポーツとして捉えている選手や,楽しみとして,あるいは自己のアイデンティティの確立として行っている選手が多くなってきている.
また,種目数も個人競技,団体競技ともに非常に多くなってきており,いわゆるエリートといわれる一部の人たちを対象としていたものが,重度障害者に至るまで幅広い障害像の人たちが参加できるものになってきている.その名称も,従来の“handicapped sports”あるいは“disabled sports”から“adapted sports”へと変化してきており,これは障害者スポーツが一般のスポーツのルールに改良を加えたり,補装具の適応等を行っただけで,別段,特別なスポーツではないことを意味している.
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