とびら
「一緒に成長」
安達 みちる
1
1東京女子医科大学病院リハビリテーション部
pp.151
発行日 1999年3月15日
Published Date 1999/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105255
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今日も1日が始まります.朝の日課は,予約の確認と前回の子どもの状況確認のためにカルテを見直します.今日は,皆の体調はどうかな?機嫌良くしてくれるかな?と思いつつ隣のPT室へ.抱っこ以外ほとんど泣いていたM君.頭や手足は自分で少し動かしますが,脳障害で皮質盲といわれています.何で泣くんだろう?姿勢が安定していないから?自由に動けないから?動かされるのが嫌だから?楽しくないから?といろいろ考え,姿勢を変えたり,動かし方を工夫してみたり,揺らしたり,歌ったり,試行錯誤してみましたが,やはりよく泣く特徴は続き,抱っこから切り離せず目標に近づけることができません.今日もM君か……と少々憂鬱になったものです.
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