雑誌レビュー
“Physiotherapy”1997年版まとめ
篠原 英記
1
1神戸大学医学部保健学科
pp.708-713
発行日 1998年9月15日
Published Date 1998/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105144
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
雑誌“Physiotherapy”は英国理学療法協会の機関誌として83年目を迎え,学術誌としての形態が次第に整いつつある.発行数は年間12回であり,1冊に盛り込まれている内容は,巻頭言(Leading Article)1編,専門的論文(Professional Articles)数編,その他の記事[Regular Feature:ビデオ・書評(Video/ Periodical/ Book Review),書簡(letters)など]である.
この雑誌の理学療法の専門性に関して検討するために,1997年に本雑誌に掲載された専門的論文を中心にながめてみると,その内訳は,学会長基調講演論文(Founder's Lecture)1編,教育論文(Scholarly Paper)10編,研究報告(Research Report)32編,症例報告・研究(Case Study/ Report)2編,フォーカス(Focus)11編,レビュー(Review Paper)4編,討論(Discussion Paper)1編,インフォーメーション(Information Sheet)3編,フォーラム(Forum)3編の全67編である.そのなかで,研究報告と症例報告以外は研究としての体裁をとったものではないため簡単にとどめ,主に研究報告・症例報告を概観し,英国理学療法士およびこの雑誌に掲載しようと努力している理学療法士の研究の動向や問題意識にふれてみたい.
なお,文中および文末の[( )]の記載方法は,[著者名(号)ページ]の順である(著者名を文中に使用している場合には,著者名を省略して記す).
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.