TREASURE HUNTING
小児の理学療法に夢を乗せて―田代千惠美さん(北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科)
編集室
pp.437
発行日 1998年6月15日
Published Date 1998/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105091
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我が国の周産期医療,新生児医療の進歩はめざましい.出生前診断,胎児治療といった倫理観を問われかねない問題が指摘される一方で,医療の進歩の結果として,超未熟児を含めて新生児死亡率の低さは世界に冠たるものがある.その背景に隠されて見逃されやすいのが,医療の進歩によって救命され,種々の障害をもって生まれてくる小児の数は増えているという事実である.
今月ご登場いただいた田代千惠美さんは,都立府中リハビリテーション学院を卒業して資格を取得後,日本の新生児医療の先端を走っている北里大学病院リハビリテーション部に入職,新生児期からの理学療法に取り組まれた.その間,東京理科大学理学部Ⅱ部数学科を卒業して数学教諭の免許を取得,さらに筑波大学大学院教育研究科でカウンセリングを学び,平成6年修士課程を修了して現職,臨床のできる教師をめざして努力を重ねておられるそうだ.米沢藩主上杉鷹山の歌「為せば成る為せねばならぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり」が信条というだけあって,相当の努力家とお見受けした.
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