特集 Welcome to the 13th WCPT Congress
国際学会発表の経験から
IPC参加を終えて/国際学会発表の経験/理学療法国際化の時代にあって/国際学会での発表経験からの提言/刺激をくれたWCPT学会/WCPT学会記
石原 みさ子
1
,
伊藤 俊一
2
,
神戸 晃男
3
,
川村 博文
4
,
田中 正昭
5
,
永冨 史子
6
Ishihara Misako
1
,
Ito Toshikazu
2
,
Kobe Akio
3
,
Kawamura Hirobumi
4
,
Tanaka Masaaki
5
,
Nagatomi Fumiko
6
1京都八幡病院リハビリテーション科
2北海道大学医学部附属病院リハビリテーション部
3金沢医科大学病院リハビリテーション部
4高知医科大学附属病院リハビリテーション部
5白石共立病院リハビリテーション部
6川崎医科大学附属病院リハビリテーションセンター
pp.33-44
発行日 1998年1月15日
Published Date 1998/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104990
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1.きっかけはささいな一言から
一大決心する時に“清水の舞台から飛び降りる”と表現したりする.自分では思い切れない時にほんの少し背中を押してもらうと,案外容易に飛べたりする.1996年9月にマレーシアで開催された国際理学療法士学会(IPC:International Physiotherapy Conference)への参加は“マレーシアへ行こう!”といった島先輩の一言に背中を押されて決心した.母校のOB会の集まりで降って湧いたように出てきたこの一言が,“ようし,がんばるぞ”と闘志を湧かせてくれた.
当時の私は現在の病院に移って間もない頃で,新参もののPTという職種を院内に浸透させることに躍起になっていた.楽しい充実した毎日だったが,変化が欲しくて何かしたかった.うわさに聞いたリゾート地の風景や波の音を思い浮かべたり,急スピードで開発が進んでいるクアラルンプールの街並みを背景に流暢に英語をあやつっている姿を脳裏に浮かべて,簡単に決心していた.
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