Japanese
English
入門講座 在宅障害者を支援する社会資源の活用・2
日常生活用具の貸与および給付制度の活用
Utilization of Social Resources for the Disabled Living at Home. 2: The application of the ADL Equipments' Lease and Presentation Systems
田村 茂
1
Shigeru TAMURA
1
1富山県高志リハビリテーション病院訪問指導科
1Department of Regional Rehabilitation, Toyama-Ken Koshi Rehabilitation Hospital
pp.543-551
発行日 1995年8月15日
Published Date 1995/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104353
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.はじめに
医療の世界に大多数が身をおく私たち理学療法士(以下PT),作業療法士(以下OT)は福祉・保健領域と非常に密接な関係にあり,それらの情報が必要であるといわれているものの,患者の退院に際して福祉用具を紹介する場合,適応となる用具の種目・名称・機種,その申請方法,料金の支払い方法などについて,細部にわたって適切に指導できるだろうか.現実には,病院に出入りしている業者に「何々が欲しいのでよろしく」といって,細かい福祉の手続きについても業者まかせにしていることが多い.それゆえに,福祉の概要についても知らないことが多いし,また知ろうともしないのではないだろうか.
医師の処方を必要とする補装具の場合は,直接の処方権の範囲外であるからまだ良いものの,在宅患者の自立を援助し,介護者の介護負担を軽減するための日常生活用具については医師の処方を必要としないので,PT,OTの責任はおのずと大きい.このことは,PT,OTが福祉領域,保健領域で活躍するようになった現在,なおのこと重要性を増しているといえる.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.