新人理学療法士へのメッセージ
患者から人への蘇りに,自分自身も培って―OLから転身した理学療法士のつぶやき
藤田 智香子
pp.274-275
発行日 1995年4月15日
Published Date 1995/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104271
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<初めに>
新しく理学療法士になられた皆さん,おめでとうございます.早いもので私も,理学療法士になってから10年の月日が流れました.実は私は理学療法士になる前,OLをしていました.仕事は電話番や帳票類の整理などです.待遇もまあまあで,結婚前の腰掛けとしてはいい職場だったと思います.ただ男性社員がだんだんに新しい仕事を与えられて頼りにされていくのに引き替え,私は同じことの繰り返しで,そのうち「このままでいいのかなあ.」という気持ちになりました.また大学を卒業するとき,机に向かってする仕事よりも,体を動かす仕事を探したけれども,なかなか就職先が見付からずOLになり,「何か資格をもっていたら…….」と痛感したことを思い出しました.それで何か資格を取ろうと考えたあげく,結局OLを辞めて理学療法士の養成校に入学し,現在に至ります.
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