短報
Achilles腱皮下断裂に対する術後の装具療法―短下肢型ターンバックル式Achilles腱装具
高橋 仁美
1
,
菅原 慶勇
1
,
奈良 園子
1
,
阿部 千景
1
,
岡部 和彦
2
,
平野 正史
3
1市立秋田総合病院理学診療科
2岡部医院整形外科
3中通総合病院整形外科
pp.205-207
発行日 1995年3月15日
Published Date 1995/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104250
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Ⅰ.初めに
Achilles腱皮下断裂の治療は,観血療法と保存療法とに大別されるが,いずれもギプス固定を行なうことが多い.長期にギプス固定を行なうと拘縮や筋力低下を来し,固定除去後の理学療法が遷延し結果的に社会復帰が遅れる例もみられる.当院ではほとんどの症例が観血的に治療されているが,この点を考慮し1990年7月から術後はギプス固定を行なわず,独自に考案した装具(ターンバックル式Achilles腱装具)を装用させて理学療法を行なっている.当初,術後2週間は長下肢型,以後短下肢型とし4週間で除去して治療し,良好な結果が得られた1)が,1991年11月からは長下肢型を用いず,一貫して短下肢型のみを装用させている.今回はこの治療成績を報告する.
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