Japanese
English
臨床経験
大腿四頭筋腱皮下断裂の1例
The Rupture of Quadriceps Tendon : A Case Report
田中 雅博
1
,
保田 拓史
1
,
松山 明彦
1
,
櫨原 由雄
1
,
松浦 良光
1
,
盛 修二郎
1
,
保田 龍男
1
Masahiro Tanaka
1
1堀口整形外科病院
1Horiguchi Orthopaedic Hospital
キーワード:
extensor mechanism
,
仲展機構
,
knee
,
膝関節
,
subcutaneous rupture
,
皮下断裂
Keyword:
extensor mechanism
,
仲展機構
,
knee
,
膝関節
,
subcutaneous rupture
,
皮下断裂
pp.825-827
発行日 2000年6月25日
Published Date 2000/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903029
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抄録:膝伸展機構損傷の中でも比較的稀とされている大腿四頭筋腱皮下断裂の1例を経験した.症例は48歳男性である.歩行中,右足が滑り,転倒しないよう右下肢で踏ん張ろうとしたが,そのまま後方へ転倒し,直後より右膝疼痛出現し、膝自動伸展不能、歩行困難となった.単純X線像では骨傷はなく,Insall-Salvati法で0.78と膝蓋骨低位を認めた.膝関節前方からの超音波長軸走査にて膝蓋骨近位部に無エコー域を認めた.MRIでは,大腿四頭筋腱内にT1強調画像高信号,T2強調画像高信号を示す領域を認めた.右大腿四頭筋腱皮下断裂と診断し,受傷後7日目に冨士川らの方法に準じて手術を施行した.術後2週間で可動域訓練を開始し,術後6カ月を経過した現在,可動域制限は認めず,extension lagも認めない.
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