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講座 行動科学・6
行動科学的視点からみた理学療法
Behavioral Sciences. 6: Physical Therapy Based on Behavioral Sciences
奈良 勲
1
,
永冨 史子
2
,
辻下 守弘
3
Isao NARA
1
,
Fumiko NAGATOMI
2
,
Morihiro TUJISHITA
3
1広島大学医学部保健学科理学療法学専攻
2川崎医科大学附属病院リハビリテーションセンター
3高知医科大学附属病院理学療法部
1Institute of Health Sciences, Hiroshima University School of Medicine.
2Rehabilitation Center, Kawasaki Medical School Hospital.
3Department of Physical Therapy, Kouchi Medical School Hospital.
pp.835-839
発行日 1994年12月15日
Published Date 1994/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104147
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Ⅰ.初めに
6回シリーズの講座「行動科学」は今回で最終回を迎える.これまで,その基本概念に始まり,構築過程,進歩,学際領域,そして医学領域への応用などについて最近の動向を交えてそれぞれの執筆者に論述いただいた.
この講座を企画した筆者(奈良)は,理学療法を行動科学的視点で捉えることの重要性を,過去20年近く意識し続け1),かつそれを臨床場面で試行してきた.
行動科学を専門にするそれぞれの執筆者の論文を拝読すると,ミクロ的,マクロ的研究が著しく進歩している事実を認識させられる.
行動科学の進歩を理学療法に関連付けて厳密に論じることは,この段階では困難だが,少なくともその論理を展開し,共同執筆者らによる症例報告を通じてその方法論を模索してみたい.今後,行動科学的視点からみた理学療法が発展する契機にでもなれば幸いである.
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