あんてな
ペシャワールに理学療法センター
前田 文夫
1,2
1医療法人厚友会城西病院
2財団法人国際親善厚生財団
pp.486
発行日 1994年7月15日
Published Date 1994/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104052
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国際機関の一つにIOM(国際移住機構)というのがある.国際レベルでの人の移動を援助する機関だが,昨今耳にする難民の援助が中心である.このIOMの活動に日本の幾つかの病院が,現地ではできない手術や治療の受け入れ先として協力している.私が勤める病院も財団を別に作り協力しているが,1991年にはさらに積極的な活動に入った.多くの難民の受け入れ国となっているパキスタン北西部の町ペシャワールに「理学療法センター」を設立したのである.
目的は,援助国で手術,治療を受けた患者を早期に帰国させ理学療法的フォローアップを現地で行なうこと,また,現地ペシャワール市内や郊外難民キャンプの人々への理学療法サービスの提供,さらに現地医療従事者への協力,教育などである.
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