Japanese
English
講座 動作分析・6
介助動作分析―ボディーメカニクスを考慮して
Motion Analysis. 6: Analysis of Assisting of Motions for Patients: Considerations on the Body Mechanics
大塚 彰
1
,
後藤 昌弘
1
,
上野 隆司
1
,
植田 昌治
1
,
高畑 進一
2
,
山内 正雄
3
Akira OTSUKA
1
,
Masahiro GOTO
1
,
Takashi UENO
1
,
Shyoji UEDA
1
,
Shinichi TAKABATAKE
2
,
Masao YAMAUCHI
3
1藍野医療技術専門学校理学療法学科
2藍野医療技術専門学校作業療法学科
3済生会西条病院理学療法部
1Department of Physical Therapy, Aino School of Allied Medical Profession.
2Department of Occupational Therapy, Aino School of Allied Medical Proffesion.
3Department of Physical Therapy, Saiseikai Saijyo Hospital.
pp.403-408
発行日 1994年6月15日
Published Date 1994/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104025
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Ⅰ.初めに
理学療法士の業務として,障害を有する患者の治療のみならず,治療の過程での患者の介助がある.さらに,治療場面および研究などにおいて機械・器具を活用することも少なくない.これらの業務を通じて,自己の身体に対して過負荷の障害を受ける危険性も持ち合わせている.
理学療法士は,治療に先立ち,または治療の効果判定として,患者の動作分析を患者評価・分析の大きな位置付けと考えている.加えて,患者の動作分析に関する研究も多くなされている.
しかし,前述した理学療法士の業務の中での自身の動作分析に関して考察されることが少ないように思われる.すなわち,自身の身体に負担を生じさせること無く,むだな動作を無くし安全に,最小の労力で最大の効率を得ることができる動作を知る必要がある.換言すればボディーメカニクスからみた自己の動作分析である.
そこで,今回,理学療法士業務の中での患者介助に関する動作分析をボディーメカニクスの観点から述べていく.
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