Japanese
English
講座 動作分析・3
生理学的観点からみた動作分析
Motion Analysis, 3: Motion Analysis from the Physiological Point of View
丸山 仁司
1
Hitoshi MARUYAMA
1
1埼玉医科大学短期大学理学療法学科
1Saitama Medical School Junior College.
pp.185-190
発行日 1994年3月15日
Published Date 1994/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103958
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.初めに
生理学は動物系(筋,神経など)と植物系(呼吸,循環,代謝など)とに分けられる.植物系生理学は運動の維持,動物系生理学は運動の発現,運動の制御に関係する.運動とそれらの関係を図式化すると図1のようになる.植物系生理学,特に循環呼吸系に関与するphysiological responsesと筋神経系に関与するperformanceとの両者の働きで運動は発現,維持,制御されている.呼吸循環系では大気中の酸素を筋へ運搬する能力(供給能力),神経系は酸素を利用する能力(制御能力)である.
動作,運動は筋の活動量により,生理学的反応が異なる.ここでは,筋の活動量の変化をみる指標である効率について述べる.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.