連載 保健婦はおもしろい
日々,発見
三木 正子
1
1高砂市保健センター
pp.79
発行日 1993年1月10日
Published Date 1993/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900636
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保健婦の仲間を頼もしく思います。1人ひとりの保健婦の技術に支えられた人間関係が,生きていく上でとても大事なものに思えます。仕事ができる,できないの能力ではなく,個性のある仕事ぶりを発揮する保健婦の仲間が大好きです。だってそうですよね。家族よりも長時間接している訳ですから,いろいろな個性を認めていかなかったら,人生楽しくないですよね。
仕事もその延長だと思っています。「1人ひとりを大事にして」とか「住民の立場に立ってものを見る」とか,保健婦はよく言うし私も言います。でも自分が大事にされてなかったり,自身も住民の1人なんだ,ということがしっかり認識できてないと,どこかでポロッと自己矛盾を起こしてしまいます。そんな時,「ああ,私もまだまだ未熟者だ」とまた原点に帰ります。仕事をしながらその中で自分の人生もとらえられる,そんな保健婦という仕事が好きですね,私は。
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