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特集 障害者と生活指導
ホームエバリュエーションと退院時生活指導
Guidance in Daily Life for Persons with Disabilities: Home Evaluation and Discharge Guidance
永原 久栄
1
Hisae NAGAHARA
1
1浴風会病院理学療法科
1Department of Physical Therapy, The Yokufukai Geriatric Hospital.
pp.151-157
発行日 1993年3月15日
Published Date 1993/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103697
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1初めに
在宅障害者の生活環境整備への援助は,近年,制度上からも福祉機器の上からも選択肢が増し利用しやすくなった.工務店の中には,手すりを簡単に取り付けてくれる店も出てきたし大都市のデパートの介護福祉ゴーナーでは介護用品が手軽に手に入るようになつた.費用や規模のみならず洋風和風といつた好みに応じた情報も加えて,改造案を多数から選べるようになった.
住宅改造や福祉機器導入がどんどん進められることは非常に良いことであるが,こうした取り組みの背景に,使用する在宅生活者の生活がしっかり見据えられているかどうかが重要である.この在宅生活者の真のニーズを探り応えるものの一つとして,ホームエバリュエーションがある.
ホームエバリュエーションの語は広く使われているが,内容の一部を取って家屋改造とか家庭訪問とまったく同義と使われて,必ずしもホームエバリュエーションの本質に迫っていないこともある.ホームエバリュエーションは,より良い生活のための生活指導の一環であり入院患者の場合は退院時生活指導の一つと言える.ここではホームエバリュエーションの定義方法について述べ,また病院勤務の理学療法士として退院時生活指導との関連について述べてみる.
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