Japanese
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印象に残った症例
自宅退院ができなかった重度脳血管障害患者の一例―発症当初からの患者―家族のかかわりを通して
Impressive Cases: Report on Difficult Cases; Cerebrovascular Accident: A Stroke Patient with Severe Impairments Could not be Discharged from The Hospital to Home; Approach to The Patient's Family in Acute Stage
小林 浩
1
,
芥川 知己
1
,
杉山 信子
1
,
大曽根 賢一
1
,
萩谷 俊英
1
Hiroshi KOBAYASHI
1
,
Tomomi AKUTAGAWA
1
,
Nobuko SUGIYAMA
1
,
Kenichi OHZONE
1
,
Toshihide HAGIYA
1
1筑波メディカルセンター病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation, Thukuba Medical Center Hospital.
pp.399-403
発行日 1992年6月15日
Published Date 1992/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103529
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Ⅰ.初めに1-4)
脳血管障害(以下,CVAと略.)患者に対する早期からのリハビリテーションの必要性は,周知のことと思われる.発症後直ちに病院に運ばれ治療が施され,症状安定とともにリスク管理を行ないながら,可及的速やかに,リハビリテーションを開始することは,廃用症候群を最小限に抑えることができ,その後のADLに大きくかかわってくると思われる.しかしながら,CVA患者の病態は多岐に渡り,改善に長期間を要するのが現状である.
当院は,救命救急センター併設型の救急病院ではあるが,早期リハビリテーション,早期退院を目標に限られたベッド数の中で治療・リハビリテーションを実施している.そのためには日々変化する患者の症状に合わせて,積極的なリハビリテーションアプローチを行ない同時に患者家族や家屋の状況を的確に評価しなければならない.
本稿では,当院脳神経外科入院患者のリハビリテーションのかかわりかたを紹介し,また症例を通して当院急性期リハビリテーションにおける問題点,反省点について報告する.
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