特集 脳卒中;回復期以降の理学療法を中心に
脳卒中;回復期以降の理学療法を問う
白川 満朗
1
1ボバース記念病院リハビリテーション部
pp.29-30
発行日 1991年1月15日
Published Date 1991/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103181
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このタイトルから展開する考えかたは,個々の理学療法士のさまざまな背景ごとに,かなり異なるであろう.しかし,患者さんや家族は,状況に応じた最適の場における最適の内容の援助を望む.個々の理学療法士が自分の価値観を押し付けた援助をするのは良くないと思う.ところが,今回は私自身が自分の価値観を述べるはめになってしまった.
ことわざを応用するつもりは無かったが,「相手を知り自分も知ればアプローチは進歩する」というのが私の考えかたの展開である.“相手”とは,患者さんのみでなく,共に生活する人々や生活空間などの患者さんを取り巻く環境も含む.“自分”とは,自分の特性のみでなく,自分の環境(主に職場環境)も含む.だから,“相手”と“自分”とはオーバーラップしている.
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