特集 川崎病の今
急性期以降の治療 カテーテル治療
須田 憲治
1
1久留米大学 医学部小児科学講座小児循環器・先天性心疾患
キーワード:
冠動脈疾患
,
バルーン冠動脈形成術
,
ステント
,
川崎病
,
ロータブレーター
,
経皮的冠状動脈インターベンション
Keyword:
Mucocutaneous Lymph Node Syndrome
,
Stents
,
Coronary Disease
,
Angioplasty, Balloon, Coronary
,
Percutaneous Coronary Intervention
pp.131-135
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021135337
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<Key Points>(1)川崎病後に残存する中等大以上の冠動脈瘤は、閉塞したりその前後で狭窄をきたしてくる。(2)冠動脈瘤に伴う狭窄を基盤とした冠動脈イベントを防ぐために、カテーテル治療は有用である。(3)川崎病によくみられる全周性の石灰化病変ではロータブレータが有効である。(4)川崎病に対するカテーテル治療を受けた症例の約1/3では再狭窄や閉塞をきたし、再度のカテーテル治療や外科治療を必要とする。(5)川崎病後の冠動脈病変に対するステント留置術の有効性は明らかではない。
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