Japanese
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入門講座 関節の運動学と運動療法・6
手の関節運動
Kinesiology of Joints and Therapeutic Exercise. 6: Articular Movements of the Hand
奥村 チカ子
1
Chikako OKUMURA
1
1熊本機能病院リハビリテーション診療科
1Department of Rehabilitation, Kumamoto Kinoh Hospital.
pp.829-834
発行日 1990年12月15日
Published Date 1990/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103157
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Ⅰ.初めに
手は27個の小さな骨が集まり,関節を構成している.また,手は掌側凹のアーチの集合体と言える.手のアーチは把握物の形状に応じて手の形状を変え,多様な把持機能を創り出している.関節運動には,関節の形態や,関節靱帯,内在筋および外来筋が関与している.これらが複雑に組み合わさって,おのおのの関節を独自に単独で動かす一方,関節同士を連動させ,複数の関節に運動の同時性を与え,把握に合目的な運動を行なっている.
手の外科術後,外傷,変形や障害を扱う上で,手の関節の機能および特徴を理解しておくことは非常に重要である.
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