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編集後記
奈良 勲
pp.1080
発行日 2004年12月15日
Published Date 2004/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102492
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本号の特集は,「理学療法士の国際協力」である.国際協力とは,国際的支援や交流を行うことであるが,今や単独で国や地域が存在していくことが困難になりつつある時代にあってたいへん重要な課題といえる.わが国もこれまで国際機関や民間組織などの支援・協力を得て現在に至っている.また,わが国の理学療法の草創期においても,国際機関や民間組織および個人レベルの支援・協力を得ながら現在に至っている.近年,わが国の理学療法士が多方面において国際支援・協力に関与していることは喜ばしいことである.
田口氏には,「国際協力を受けながら発展した日本の理学療法」と題して,草創期の理学療法,特にわが国初の理学療法士養成校設立時の背景について述べていただいた.産みの苦労はいつの時代にも味わうことであるが,当時の苦労は特別であったことが伝わってくる.内山氏他には,「学術・教育・組織を通じた理学療法士の国際協力」と題して,理学療法の国際機関および日本理学療法士協会を中心とした国際協力について述べていただいた.
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